一つ一つ
「何事にも無理をするな」
というみ教えが金光教にはあります。
御教えというのは、教祖様が、とある参拝者にお話しする中で、その参拝者の方が特に心に残ったりして、その方本人や、聞き伝えられた方が後世に残された言葉です。
ですから様々な時代社会、教祖様とお話しされた方々の背景の中でのフレーズなのですが、言葉の一つ一つに、私たちは学ぶことがたくさんあるのです。
忙しくなると、あれこれと考えながら行動してしまい、今の手元がおろそかになってしまったり、雑になったりして結局やり直すことになったりして、さらに手間が増えてしまうことがよくありました。そうなってきますと、イライラとしてきますよね。
そのような時には、以前お取次を頂いたことを思い出しながら、心のお稽古をさせて頂くのです。今はこのことをする。しながら他のことを考えて、段取りなど何かうまくいくなら考える必要はあるのですが、そうでもなくただあれもこれもと焦るような気持ちだと、考えるのが無駄になっていますよね。
あれもこれもとなっているときは、あたかも右を向いたまま左を向こうとするようなもので、、、少し立ち止まって考えてみるとわかることも、物事に心をとらわれるとこうしたことにも陥りやすいのでしょうね。
結果として、今を大切にできないことになってしまいます。
今の今を大切にすることが、今日を大切にすることになり、その繰り返しが一生になるのですね。