信治先生の日記

金光教宇都宮教会の教師です。ひきこもりからの助かりや、日々のことを綴っています。

信心の稽古

以前は、犬のお散歩でさえ難しいわたしでしたから、登校や買い物など、道中も行った先でも逃げ場がない、想像しただけでも地獄なわけです。

 

人の気配があるだけで、もう心の声が聞こえてくる。自分の思い込みだ、これは幻聴だと言い聞かせても、聞こえてしまう。逃げ出してしまう。

 

そんな私が、神様に出会わせていただいて、出会うと言いましても目に見えたりするわけではありません。

そこで金光教の教祖様の御教えを教えて頂くのですね。

 

『天と地の間に人間がいる。天は父、地は母である。人間、また草木など、みな天の恵みを受けて、地上に生きているのである。』

 

金光教尼崎教会の津田昇平先生を、叔母に紹介していただいて、メールでのお取次を頂いて、助けて頂いたのですが、お取次とは神様と私たち氏子の間を取り次いでくださるのですが、当時は私もよくわかりませんので、

「しんどい思いを聞いて頂いたらよいのです。」という言葉通りに、引きこもりでの苦しい思いを聞いて頂いて、その都度、神様のことや、先生ご自身が取り組まれていた信心を教えて頂くのです。

その中で、時に教祖様の御教えと、詳しい説明やご体験を話してくださるのです。

 

「この天地は神様のお身体なのですよ。だから外に出ても、空や雲、草木や虫、地面も土も川もみんな神様のお身体ですから、人に心が向かってしんどくなる時に、神様に話しかけたらよいのですよ。空でも草木でも地面でも、助けて。と祈ったら、それで神様が守ってくださいますよ。」

 

と教えて頂きました。

もう助かるためには藁をもつかむ気持ちですから、それで助かるのであればと、素直に取り組ませて頂きました。

とにかく人に心が向かってしまいます。

その心を神様に、天地に向かわせて頂くことが、なにより私が助かるためのお稽古でした。

 

すぐにはうまくできなかったり、本当に楽になったりと、状況によりさまざまでしたが、取り組むうちに、だんだん外に楽に出れるようになったのです。