ロンと北斗
まだ引きこもりになりかけの頃、シェットランドシープドッグという犬種のオスの子犬を飼い始めました。
私が、その当時に考えて、人と関わらなくても生きていけるお仕事を探したのが、犬のブリーダーでした。
元々、柴犬の北斗君を飼っていたのですが、子犬から迎えたいと思っていました。
店頭で惹かれたのが、古い日本家屋に似つかわしくない、柴犬とは真逆のような容姿でした。さすがに日本名は思いつかず、ロンと名付けました。
私が家にいる事も多く、頑張ってしつけを試みますが、なかなかうまくいきません。
そもそも散歩に連れて行くのさえ、私がままならなくなっていきましたから。
人目を避け、夜に行ったり、それでも早く帰りたくて、仕方がありません。
様々に調べる中で、しつけの方法もありますが、家の中だけではなく、庭や散歩中なども取り組むことがあり、結局私には苦痛になることばかりでした。
いざ、ロン君を飼ってみて、遊び相手や躾けるパートナーになってくれましたが、私には難しい。将来に人と関わらないことなど、無理なのかもしれない。そうなると・・・。と、自分なりに考えた希望の光が消えてしまった気がしました。
それでも、一日一日の中で、北斗君とロン君に癒される時間はとても多く、私なりに愛情をかけて過ごさせて頂きました。こうした時間にどれほど救われたかわかりませんね。
でも不安や鬱憤など、もやもやと負の感情を持つ私に、しつこくされるのは、なかなか大変だったろうなぁ。。。ごめんね。ありがとう。