信治先生の日記

金光教宇都宮教会の教師です。ひきこもりからの助かりや、日々のことを綴っています。

優しさ

引きこもる方は、周囲にもおられますよね。

わざわざ言って回る親御さんはおられませんが、ふとした会話の中で、「実はうちの子が・・・」と、打ち明けて下さる方もおられます。

 

私も、引きこもっていた経験がありますから、

どうしたら?

本人はどういう気持ちなの?

と、尋ねられることもあります。

 

私の場合は、親に心配をかけたくない。親にも、自分の弱みをしられたくない。と思っていましたし、何より自分で自分の状況を理解できませんでしたから。

なんで?どうして?学校に、外に行けないのか。。。と落ちていく中ですから。

 

こんな私を知ったら、両親は私をどう思うだろうか?

と、確かめることも怖くて怖くて、言えなかったんです。

頭痛とか腹痛とか、学校に行けてない訳ですから、何かあるのかと思われているとは感じてましたけどね。

 

やがては、高校の進路のこともあって打ち明けることはできたのですが、それも簡単ではなかったですね。

 

引きこもる方からとか、周囲の方から聞くと、やはり皆さん繊細で、人に気を使えたり、優しい方ばかりなのだろうなぁと思います。もちろん何も問題のない方もそうですけどね。

どこか生きづらいのだろうと思います。

 

十人十色と言いますが、一人一人の声を聴いてあげてほしいと思います。

本人が一番戸惑い、そうそうまとまらない想いですから、それも容易ならないことですけどね。